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就労継続支援B型 × 在宅ワークの可能性|障がいがあっても自宅で働ける新しいカタチ

近年、障がいのある方の働き方に新たな選択肢として注目されている「在宅ワーク」。とくに**就労継続支援B型(以下、B型)**の事業所に通う方々にとって、自宅で働ける環境は大きな可能性を秘めています。

本記事では、B型事業所と在宅ワークの関係性、導入事例、実際の仕事の内容、課題とその対策について詳しくご紹介します。


目次

就労継続支援B型とは?まずは基本をおさらい

就労継続支援B型は、障がいや体調の問題などにより、一般企業で働くことが難しい方が、支援を受けながら働くことができる福祉サービスです。

  • 雇用契約を結ばない(非雇用型)
  • 通所日数や時間は柔軟に対応可能
  • 作業内容は事業所ごとに異なる(軽作業、ものづくり、パソコン業務など)

B型は、A型と違って雇用契約を結ばないため、通所者の体調や能力に応じて「自分のペースで」働くことが可能です。これが、在宅ワークと非常に相性が良い理由の一つでもあります。


B型事業所で「在宅ワーク」が注目される理由

在宅ワークは、障がいのある方が無理なく働ける柔軟な働き方として期待されています。以下のような理由から、B型事業所でも導入するところが増えてきています。

1. 体調や環境に左右されずに働ける

通所が難しい日も、自宅で作業ができれば「仕事を続ける」ことが可能になります。体調の波がある方にとっては大きなメリットです。

2. 移動の負担がない

通所にかかる体力的・精神的な負担を軽減できるため、継続的な就労がしやすくなります。

3. デジタルスキルの習得にもつながる

パソコンやタブレットを使った在宅ワークは、自然とデジタルスキルを身につける機会にもなり、将来的な就職や在宅フリーランスへのステップアップにもつながります。


実際にどんな在宅ワークがあるの?仕事内容の一例

B型事業所で提供されている在宅ワーク型の仕事はさまざまですが、代表的なものを以下にご紹介します。

1. データ入力・文字起こし

パソコンの基本操作ができれば始められる業務です。ZoomやYouTubeの音声を文字に起こす「文字起こし」なども人気があります。

2. LINEスタンプ制作

絵を描くことが好きな方に向いている作業です。描いたイラストをLINEスタンプとして販売し、収益を分配するスタイルです。

3. ハンドメイド制作

レジンアクセサリーや刺繍小物などを自宅で制作し、事業所を通じてオンライン販売。材料や発送手配は事業所がサポートします。

4. 動画編集・画像加工

近年増えているのがYouTubeなどの動画編集業務。簡単なカット編集から、サムネイル作成なども在宅で行えます。

5. ブログライティング・記事作成

文章を書くのが好きな方には、ライティング業務もあります。事業所がテーマを出し、構成などをサポートしてくれることもあります。


【事例紹介】札幌市清田区「ONEGAME札幌清田」での取り組み

札幌市清田区にある**「ONEGAME札幌清田」**では、eスポーツ、動画編集、ハンドメイド制作のほか、在宅ワーク支援にも力を入れています。

ONEGAMEの在宅支援のポイント:

  • ノートPCやタブレットの貸し出し
  • チャットやビデオ通話でのサポート体制
  • 初心者向けの在宅トレーニング(例:簡単な画像加工・SNS投稿代行など)

自宅にいながらでも「社会とつながりを持てる」「実際に報酬が得られる」仕組みが整っており、在宅ワークを希望する利用者にとって大きな支えとなっています。


在宅ワークの課題と解決方法

もちろん、在宅ワークにはメリットばかりではありません。いくつかの課題も存在します。

課題1:コミュニケーションの不足

在宅では人と話す機会が減り、孤独感やモチベーション低下につながる可能性があります。

→【対策】
・定期的なオンライン面談
・チャットツールの活用(Slack, LINEなど)
・事業所への週1回の通所日を設ける など


課題2:作業環境やネット環境の差

Wi-Fiがなかったり、作業スペースがないなど家庭環境の問題があります。

→【対策】
・事業所がモバイルWi-FiやノートPCを貸与
・作業時間に制限を設けて負担軽減
・必要な備品を福祉制度の中で支援


課題3:自律的に作業できない

指示がなくなると作業が進まないケースも少なくありません。

→【対策】
・マニュアルやタイムスケジュールを提供
・毎日の進捗報告のルール化
・目標の細分化とフィードバックの徹底


在宅ワークが広げる「生き方の選択肢」

在宅ワークは単なる「働き方」の一つではなく、生き方の幅を広げる選択肢でもあります。

・体調が安定しない日でも、自分のペースで取り組める
・人混みが苦手でも、社会と関わる手段が持てる
・家庭や介護と両立しながら働ける

福祉とテクノロジーの融合が進むことで、障がいがあっても「働ける・稼げる・活躍できる」未来は確実に近づいています。


まとめ:B型×在宅ワークはこれからのスタンダードに

今後、B型事業所での在宅ワークはますます広がっていくでしょう。ITを活用した支援はもちろんのこと、社会との接点を維持しながら、利用者の尊厳を守る働き方としての価値が高まっています。

札幌市清田区の「ONEGAME札幌清田」のように、支援の質と柔軟性を兼ね備えた事業所が、次世代の福祉のかたちを創り出していくのではないでしょうか。

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